適応障害は、仕事・学校・家庭・人間関係などの特定のストレスにうまく適応できず、心身にさまざまな症状が現れる状態です。ストレスに反応して一時的に心のバランスを崩している状態で、原因が明確であることが特徴です。うつ病とは異なり、ストレス源の軽減や除去によって回復することもあります。
以下のような症状がストレスに直面してから数か月以内に現れ、ストレスが解消されると軽快する傾向があります。
問診を通じて、現在のストレス状況や症状の出現時期、程度を把握し、他の精神疾患との鑑別を行います。症状の持続期間や生活への影響の大きさを評価します。
まずはストレスの原因を特定し、環境の見直しや休職・休学などの対応を検討します。適応障害では、十分な休養が回復の第一歩です。
不安や不眠が強い場合には、抗不安薬や睡眠導入剤などを短期間使用することがあります。ただし、薬だけに頼らず環境面の改善が大切です。
ストレスへの対処方法を身につけるため、認知行動療法や支持的カウンセリングを行います。自分の感情や考え方を整理し、適応力を高めます。
うつ病は明確な原因がなくても発症しますが、適応障害は特定のストレスが引き金になって発症します。また、適応障害では比較的早期に改善する傾向があります。
田村病院では、患者様の環境や背景を丁寧に把握し、心身の状態に応じた治療計画を提案します。必要に応じて診断書の記載にも対応しています。
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