うつ病の入院治療について|

うつ病の入院治療

うつ病で入院が必要になるケースとは

うつ病は、軽度から重度まで症状の幅があり、多くの方は外来治療で回復されます。しかし、以下のようなケースでは、安全確保や集中的な治療のために「入院」が必要になることがあります。

  • ● 自殺行動や自傷行為がある
  • ● 日常生活が著しく困難(食事が摂れない、動けない)
  • ● 家族だけでの介護が難しい
  • ● 外来治療で十分な改善が見られない
  • ● 強い不眠、幻聴・妄想などの症状を伴う

入院治療の目的とメリット

入院治療の主な目的は、以下の3点です。

  • ● 安全の確保:衝動的な自傷行為から本人を守る環境
  • ● 集中的な治療:薬物調整・心理療法・生活リズムの再構築
  • ● 家族の負担軽減:看病に伴う精神的・身体的負担の軽減

入院までの流れ

当院では、以下の流れで入院治療を行っています。

  • ● 初診・再診による診察と状態評価
  • ● ご本人とご家族との相談(入院の希望や同意)
  • ● 入院日程の調整
  • ● 入院契約、持ち物のご案内、当日入院

入院中の治療内容

当院の精神科病棟では、以下のような治療を行います。

  • ● 薬物療法:抗うつ薬・抗不安薬などの調整と経過観察
  • ● 精神療法:認知行動療法、支持的カウンセリング
  • ● 生活療法:日中活動(食事・散歩・軽作業)による生活リズムの確立/li>
  • ● 作業療法:園芸・手芸・音楽活動などによる心の安定
  • ● 家族支援:家族への説明・連携・相談支援

入院期間の目安

個人差がありますが、うつ病の入院期間はおおよそ2〜4週間程度が一般的です。
状態によってはさらに長期になることもありますが、退院後の外来治療にスムーズにつなげることが目標です。

入院費用について

精神科の入院には、健康保険、公費(自立支援医療制度など)、限度額適用認定証の利用により、自己負担が軽減されます。一般的な自己負担額は月額1万〜3万円程度が目安です。

家族の関わり方と支援体制

ご家族の理解と支援は、うつ病からの回復において非常に重要です。
入院中は面会の可否や頻度、退院に向けた調整など、ご家族とも丁寧に情報共有・相談を行います。

退院後の生活とフォローアップ

退院後は、定期的な通院による薬の継続とカウンセリング、生活リズムの維持が大切です。
当院ではデイケアなど、地域でのサポート体制も整えています。

ご相談・入院のご案内

「入院が必要かどうか分からない」「家族を説得できない」など、不安や悩みがある方はお気軽にご相談ください。

ご相談は
お電話 073-477-1268 まで

病院へのお問い合わせは
こちらへお電話ください。

tel.073-477-1268地域連携室まで)